
旅するパティシエななころです。
この記事は、↓の記事の続きです。まだの方は是非①もご覧ください♪
18歳オーストラリアブリスベンにて初めての海外留学。学校帰りに寄り道して、帰りのバスを間違え、真っ暗な中全く知らない土地に着いてしまいました。
ネットもお金も英語力も何もない中、
現地の親切な方に地図を印刷してもらうことができ、全く知らない道を歩き出します。
標識だけが命綱
今ならグーグルマップで現在位置を確認して、、と、すごく便利になりましたが
当時持っていたのは印刷してもらった地図のみ。

そしてまわりには目印になる建物などは全くなく、道路と森と家しかない郊外。現在位置を確認する術は道路名の標識だけでした。
そして私は超ド級の方向音痴。

車の運転もできないし、東西南北よくわからない。住み慣れた大阪でも子供のころから今でもしょっちゅう道に迷っています。
地図を見て、先にあるはずの標識を探して、歩いて、見つかったらこっちで合ってた!とほっとする、の繰り返しで少しずつ進んでいきました。
野犬現る
しばらく歩きはじめて気が付きました。
家までめちゃくちゃ遠い。
最初地図でみただけではわからなかったけど、1時間くらい歩いたのに、地図が示すルートの1/3も進んでない。

ビデオショップの店員さんもびっくりして心配してくれるわけです、、、
でも歩くしかないし、本当に深夜とかになってしまうともっと危ない。できるだけ早歩きで歩きつづけました。
ずっと前を向いて歩いていましたが、全然人とすれ違わなかった中、
ふと、遠くの方になにか動いてるものが見えました。

犬???
暗くてはっきり見えないものの、犬の散歩をしている人かな、と思いながら歩き続けて数分。むこうもこちらに向かって進んできていたのでどんどん近くなってきて気が付きました。

人おらん。
犬だけ、しかも2匹、しかもめちゃでかい。
犬は好きですが、野犬。でかい野犬。
しかもこっちに向かってきてる!!
もう恐怖すぎてその場で固まってしまいました。

けれど恐怖で固まる私をよそに、
野犬たちは見向きもせず、すれ違って通り過ぎて小走りで去っていきました。
ほっとするところですが、
また犬でてきたらどうしよう、次嚙まれたらどうしよう、変な人に会ったらどうしよう、、
頑張って歩いているのに全然進まない、真っ暗でコワイ、標識を確認するのも必死でめちゃくちゃ気が張ってた私のメンタルがこの犬事件で崩壊寸前に。

もうあかん、、帰れない、、
That’s fun
めちゃくちゃ頑張って早歩きしていたのに、野犬の恐怖により心が折れ、しばらくとぼとぼ半泣き(というかもう泣いてる)で歩いていました。

たまに車が通るくらいの静かな道路沿いの道。
遠くの方にまた人影が。
今度は人。若いアジア人男性でした。
もしてして日本人留学生かな?と思ったら、
すごい形相でこっちに向かってくる。
身構えていると、急いでこちらにきて

Excuse me!!、、、
英語力がない私でもわかるくらい、彼もつたない英語で
道に迷っているから助けてくれということを言われ、咄嗟に

私も迷ってる!!
と返すと

Really???
That’s fun!!!!
といって笑われました。
当時使ったことがなかったけれど
面白いねーみたいな意味かな、と、そのときに「That’s fun」というフレーズを覚えました。。
彼もたぶん道に迷って不安ですごい形相だったのが、迷子の私と会ってほっとしたのかそこでいろいろ話してくれました。

中国からオーストラリアに留学にきたばかりで、道に迷ってしまった、暗いしやばいと思ったよ~~!でもお互い頑張って家に帰ろうね~~!
(英語力がないのに、何故彼の言ってることがこんなにわかったのかは謎。だけど海外あるあるです)
謎にガッチリ握手をして、彼は反対方向に歩いていきました。
意気消沈していた私も、人に会ったことで安心して、
That’s funというフレーズも覚えたし、そうか、面白いのかこの状況、となんだか気力が湧いてきて。
ほぼ泣きながら歩いていたのが噓みたいに

小走りではよ帰ろ!!!!!
と進み始めました。
ユーモアに助けられました。
あのときの中国人の男の子に本当に感謝!
黒い瓦屋根

そこから約1時間ほど進んで、暗いけどなんとなく見覚えのある住宅地が見えてきて。
同じような住宅が並んでいるので、1件1件じっくり確かめて。
見覚えのある黒の瓦屋根を見つけたときは心の底からほっとしました。
時刻は午後11時。
約3時間ほど歩いての生還。
無事に帰ってこられて本当に良かったです。
他力本願卒業。
今思えば、ただバスを間違えて歩いて帰ってきたよ~というだけの話なのですが、当時、全く海外慣れしていなかった私からすれば前代未聞の大事件。本当に終わったと思いました、、、。
私が人に頼りきりで、帰り道や乗るバスまでもわかっていなかったことが原因でした。

これをきっかけに、どこかへ行くときは帰り道までしっかり道を把握して、乗り物に乗る時も景色を見ておくようになりました。

当たり前のことだけどね~!
何もなかったからよかったものの、知らない土地で夜道を歩くのは本当に危ないので、皆さんも気を付けてくださいね~!
もし留学などで同じ状況になったら、迷わずホストファミリーに連絡しましょう。1番安全です。
なぜ自分にその発想がなかったのかは謎です。
他にもたくさん珍事件エピソードを持っているので、ちまちまブログに綴っていきたいと思います。
旅にトラブルはつきものですが、安心安全を第一に、楽しい旅をしましょう♪(どの口が言うねん)
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