
旅するパティシエnanaco(@naacookie)です!
これまで、働きながら約15か国、行く先々の国でお菓子を学んできました。
この記事では、私が実践してきた「海外でお菓子について学ぶ方法」をお伝えします。
こうじゃなきゃダメ、これしかない!ということではなく、あくまで私のいち経験、考え、やり方として、今後海外で学びたい方の参考にしていただければ幸いです。
①巡る!
とにかく巡る。当たり前かもしれませんが、
私はとにかくいった先のお菓子屋さん、カフェを巡りまくります。
はじめは好きでやっていただけのことでしたが、これがすごく勉強になっていることに気づき、それからはしっかりじっくり学びを意識して巡るようになりました。
もちろんせっかくなので楽しみながら無理せず!
旅先で、1件、2件いっただけ。ではわからないことがたくさんあります。

初めて訪れたNYでは、約3週間ほぼ毎日、1日3~5件、NY中のお店を巡りました。
国によってはもちろん、街によっても全然雰囲気やスタイルが違います。とはいえ同じ地域で何件もはしごしていると、共通点も見えてきたり。

日本ではあまり見ないけど、この地域ではこのお菓子はどこでもおいてるな~

コーヒーはどこも濃い目なんだな、絶対クッキーがついてくるんだな~!
などなど、巡って巡って巡りまくると、少しずつではありますが、なんとな~く、
小さな発見の積み重ねから、その地の文化に触れられる気がしています。
もちろん、たくさん巡っただけで全てを知ることはできないし、わかった気になるのは早いのですが。
私はお菓子を食べて学ぶだけではなく、できる限りその地の文化に触れることを大切に考えています。
そしてできるなら店員さんとお話したり、わからないこと、知りたいことは聞く。
「めちゃくちゃ美味しかった、初めて食べた、これは何でできてるの?」
「この国に初めて来たんだけど、一番人気のお菓子はどれ?一番伝統的なのは?」
もちろん下調べもしていきますが、現地の人に聞くのが一番信用できる、生きた情報かなと思い、
なるべくコミュニケーションをとるようにしています。
店員さんが近くのおすすめのお店を教えてくれたり。
ロンドンではマダムがスコーンの正しい食べ方を教えてくれたり。
現地の方から直接聞いたことは、忘れないし、思い出になります。
観光客向けのお店だけではなく、なるべく現地の方が通うようなお店にいくことも大切にしていることです。
ガイドブックに頼らず、現地でGooglemapで[cake][cafe][pastry]などと検索するとたくさん近くのお店が見つけられますよ~!
お菓子屋さんやカフェだけではなく、本屋、スーパーやマルシェなども見たことのない材料やフルーツがたくさんあって、とても勉強になります!
※コーヒーの飲みすぎ、カフェイン中毒には注意!!!
いった先々でドリンクを注文することがあると思いますが、コーヒーや紅茶などカフェイン系の飲み物は2杯まで、など決めていくことをおすすめします。
②働く!
気軽におすすめできることではないですが、
現地のお菓子屋さんで働くことが、一番勉強にはなると思います。
私は1年間、カナダで働きました。1年は短い期間ではありますが、海外と日本では、お菓子の作り方や材料、道具などはもちろん働き方の文化も全く違うので学ぶことが本当に多かったです。

就労ビザをはじめから手に入れるのは大変ですが、学生ビザで語学留学してアルバイトしたり、
30歳以下ならワーキングホリデービザを使って、いわゆる「ワーホリ」で就労できます。
「ワーホリ」というビザの名前が独り歩きして、いろんな偏見もあるみたいですが、フランスで修行をされる有名パティシエさんも、多くはワーホリビザを取得して渡航されています。私はあまり気になりませんが、ワーホリへの偏見、世間の目が気になる方はビザの名前をひた隠しにして「修行」と言ってもいいと思います。笑。
とっても便利なビザなので海外で働いてみたい30歳以下の方はぜひ取得されることをおすすめします!
③習う!
海外にもたくさんのお菓子教室やワークショップがあります!
アメリカやカナダでは単発でできるところも多いので、
「cakeclass (訪れる地名)」などと検索して事前に予約しておいて、旅の予定にいれておくといいと思います。
私は今までNYでミクソロジーカクテルのクラス、
トロントでバタークリームデコレーションのクラスに通いました。

英語はできるにこしたことはないですが、聞き取れなくても大丈夫。
見よう見まねでも、学べることはたくさんあります。
また、教室以外でもAirbnb(現地の人の家に泊まれるサービス)を利用して
ホストにお菓子の作り方を教えてもらえないか交渉してみたり、
現地で友達を作って教えてもらったり。
私はお店で食べるようなお菓子だけではなく、
家で作られるその国の伝統的な、ホームメイドのお菓子も知りたいので
プロではない方に教わるのもとっても勉強になります。
泊まったドミトリーのキッチンで即興で教えてもらったりすることも。
もちろん、お返し、お礼は必須です。
謝礼金をお支払いすることもありますが、代わりに日本食をごちそうしたり、教えてと言われることのほうが多いです。
お肉が入っていない、ベジタリアン肉じゃがを作ったこともありました。日本食はとても人気なので、喜ばれます。
お互いの国の文化、料理を教えあえるってとっても素敵なことですよね!
調べて、工夫する
専門学校やツアーなどももちろん素敵ですが、工夫次第で、勉強できることはたくさんあります。
学べることはすべて学ぼう、吸収しよう!という気持ちで、たくさん調べて行動して、
充実した旅にできるといいですよね!
私もまだまだ学びたいことがたくさんあります。
はやく世界が落ち着いて、自由に海外を行き来できるようになるといいですね。
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