ロンドンで人にブチギレるの巻。海外に住んで、ちゃんと怒れるようになった話。

旅するパティシエななころです。

 

私は、人に怒るのが苦手でした。

ななころちゃんって、怒ることあるの??

と言われるくらい、怒りの感情を表に出すことが苦手でした。

 

この記事ではそんな私が、考えを改め、ちゃんと怒れるようになったお話をシェアします。

ずっとヘラヘラしていた。

いままで、特に社会に出てからは、嫌なことがあっても我慢することが当たり前、自分の感情なんて抑えないとやっていけない、何事もスルーしないと日本社会では生きていけない、と感じていたので、

 

何があってもへらへら笑って流していました

 

特に飲食業の厳しい縦社会にいたこともあったので、そうやって麻痺させてごまかさないと、心が持たないと思っていたのかも。

 

そうこうしているうちに、自分が傷ついているとか、怒っているとか、悲しんでいるとか、そんな自分の感情さえだんだん麻痺してわからなくなっていました

 

それに加えて童顔で小柄なのも相まってか、人からなめられている軽んじられている、雑に扱われているな~と思うことも多々ありました。

 

でも海外に出てからそんな自分に気が付いて、もうそういう生き方はやめよう、と思って考えを改め、いつの間にかちゃんと怒れるようになっていました。

ぶちぎれて秒で帰る。

最近、ロンドンでイギリス人の男の子とごはんを食べに行って、いろんな話をしていたのですが、彼がおそらく悪気なく、「アメリカ人の真似~」「イタリア人の英語はこう~」「日本人はこう~w」と、英語の真似をし始めました。

 

私はそれがとても不快で、「馬鹿にしてるよね?」といなしていたのですが彼はしてないwと言いながらもやめず。

 

あなたのしゃべり方も面白いよね。そういう日本語しってるよ、[ぶりっこ]だよね?

 

日本人女性は、何でも「おもしろ~い」「かわいい~」って言うよね?

と言われ、

 

 

 

 

ブチギレて帰りました。

 

 

 

めちゃくちゃ短気やん!と思われるかもしれませんが、もうこれ以上話したくない!と思い帰ってしまいました。

 

帰ってからメッセージがきていたので、正直に

あなたは失礼すぎる、とても悲しかった、女性に対しても最低、もう二度と会いたくない。

というような返事を送ったら、

 

しっかり謝罪してくれてすっきり。

 

本当に悪気がなかったようで、しっかり受け止めて心から謝罪してくれて、今ではすごくいい人だなと思います。

 

すっきりしたけど、今までの私だったらへらへら笑って流して、もやもやした気持ちを抱えて、でも言えなかっただろうな~と思い、この出来事ですごく自分の成長を感じました、、、!

 

英語だからこそストレートに怒れるということもある。

 

話し方のコンプレックス。

そんなことで?と思われるかもしれませんが、

私にとってはとても腹が立つことで、自分が傷ついていること、怒っていることにすぐに気づけるようになったことは私にとってすごく成長なのです。

 

どうしてこんなに怒ったのか?を考えてみると、

きっと私は彼が触れた「話し方」のところにコンプレックスがあるからなんだろうな。と思います。

 

あと女性に対しての発言にもいろいろ敏感になってしまうのですが、それはまた別記事で、、

 

 

子供のころから話し方をからかわれることが多く、舌足らずで鼻にかかったような声なので友達にもよくまねされたり、私がしゃべった後に同じことを話し方をマネしながら繰り返す、ということを何度もされてきました。

 

いつも「やめてや~w」と笑っていましたが、今思うと、いつも傷ついていたしとても嫌な気持ちでした。

 

大人になった今でもたまにされます、、、。

 

 

専門学生の時は、就活担当の先生が私の履歴書の自己PRを、ニヤニヤしながら、私のしゃべり方をマネしながら読み上げるのが不快すぎて耐えられず、その先生を、学校を通した就活ができなくなりました。

 

学校に何も報告せず、勝手に求人サイトから応募して就活をしていました。

 

話し方のせいなのかはわかりませんが小学生の時は、担任の先生に

 

「みんながななころさんのことぶりっこって言ってるけどどう思う~?」と笑いながら言われたこともあったし、今でもそんな昔のことを覚えているということは、そのときもとても傷ついていたんだなと思います。

数年越しの大爆発。

そんなことがあっても、誰かに相談したことは一度もありませんでした。

 

相手は軽い気持ちでやっているんだろうなということはわかっていたし、

むしろへらへら笑って、大丈夫なように見せたかった、傷ついていることを認めたくなかった、こんなことで悲しんでいるなんて恥ずかしいと思っていたのかもしれません。

 

そんな、約30年間ずっと見て見ぬふりをしていたものが

 

海外で、自分の意見をしっかりいう文化の中で生きていたら、一気に爆発した。

 

彼には申し訳ないですが、、、

自分の気持ちに気が付けて、表に出せて、ちゃんと謝罪してもらえて、すっきりできた。

 

というこの経験は私にとって必要なものでした。

直さない。

ちなみに、話し方を改善しようと思ったこともありましたが、声も天性のものだし何年もそのままなのでなかなか直らない。。

 

ていうか、なんで私が直さないといけないの?

そもそもからかう方が失礼やろ。

 

と思って直さないことにしました。

 

人と違うことをからかうような人、相手が傷つくかもしれないという想像をする力もない人とはなるべく関わりたくないので、このままでいることで、関わらないほうがいい人がすぐわかってラッキーだなと思っています。

強くなりました、強くなりすぎたのかもしれません。

 

笑って流さないこと。

今になって、これまでずっと傷ついたり悲しくてもへらへらしていたことは自分にとっても相手にとってもマイナスだったんだな、と思います。

 

日本社会では我慢しなければやっていけないことも多く、何でも言いたいことをいうわけにはいかないよ、という方も多いと思います。

 

だけど、私たちはひとりひとり心をもった人間なので。

 

ちゃんと傷ついた、悲しい、怒っている、という感情にも向き合って気づいて、それを認めてもいいのではと思います。

 

パワハラやセクハラも何度も何度も目撃、体験してきましたが、ずっと笑って流していたことを今では少し後悔しています。

私が退職しても、次に入る人、残った人が同じ目に合うことになる。

  

我慢する必要はないと思っているし、自分のためにも未来のためにも、もちろん相手のことも尊重しながら、私も嫌なことは嫌だと言って生きていこうと思います。

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